大阪市中央公会堂のお話 | ブログ

2016年04月20日

大阪市中央公会堂のお話

堂島川と土佐堀川の中洲は、ご存知、中之島です。
ここに西日本の公会堂では、初めて重文に指定された、中央公会堂があります。
今日はこの「大阪市中央公会堂」のスナップ写真とともに、ここにまつわるお話をしたいと思います。
 
空の青、水の蒼、そして、木々の緑の間に立つ公会堂は、まさに威風堂々という言葉がピタリとはまる荘厳な佇まいです。
この建物の由来をご存知でしょうか?
公会堂は、一人の若者が、当時の金額に換算して、50億を投じて建築されたものなんです。
この若者の名前は、岩本栄之介といいます。
彼は、陸軍中将として日露戦争に行き、その後、稼業の株式の仲買人として大成功をおさめ、「北浜の風雲児」などと呼ばれました。
渡米した際に、アメリカの慈善事業に感銘を受けたことがきっかけで、株式で儲けた財産を中央公会堂の建設に投じました。
しかし、相場で大失敗をしたことで、公会堂の完成を待たずにピストル自殺をしたという波乱万丈の人生を生き抜いた。。それが岩本栄之介という若者でした。
 
さて、建物についでですが、設計は辰野金吾を中心としたメンバーです。
1913年に着工し、1918年に完成しました。
その後、何度も修復を重ねてきましたが、1999年に大規模修復工事を着工し、2002年9月に完成しました。
この工事は、単に全面改修にとどまらず、特筆すべきは徹底した高度な耐震工事を採用したことです。
建物はもちろん、建物の機能と歴史的、社会的価値を守るという「免震レトロフィット」を考慮し、スロープやエレベーターを新設するなど、とても大掛かりな修復でした。
こうして再生した大阪市中央公会堂は、今では中之島はもとより、大阪を代表する建築物となり、毎年12月には、イルミネーションのイベントが開催され、夜の公会堂という顔も新たに加わりました。
 
 

中之島の中央公会堂(南側)
会長ブログ160420_公会堂_1

 

中之島の中央公会堂(東側/正面)
会長ブログ160420_公会堂_3

 

堺筋のライオン橋から望む公会堂と淀屋橋方面
会長ブログ160420_公会堂_2

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