2014年09月04日
「椎葉村の山と川」日記⑩
この馬小屋は、私が大工として第一歩を踏み出した時の作品で、言わば椎葉工務店と和ホームの原点です。
50年以上経た今でも、立派に建っており、柱や、大きな梁を見るたびに、20歳に満たなかった自分を思い出します。
そして同時に「よし、また明日から頑張ろう!」という気持ちに奮い立たせてくれる馬小屋なのです。
写真にある、一本の栗の木の柱は、私が必死でくり抜いた跡です。
栗は相当固い木なので、今でもその時の格闘が肌身に伝わってきます。
そして一本一本の木に丹精を込めることは、今でも忘れていません。
因みに、過去の歴史から馬小屋と呼んでいますが、何れの民家でも飼育しているのは、牛(宮崎牛)でした。
馬小屋を見たあとは、ご先祖様にしっかりと手を合わせました。
ここにいる全員は、ご先祖様なくしてありえない存在ですし、
こうして素晴らしい人生をおくらせて戴いていることに感謝です。合掌。