2014年10月27日
心柱
今月、奈良薬師寺の東塔で、心柱を移動させる「遷座」がありました。
薬師寺の東塔は、730年の建立、あの井上靖さんの有名な小説「天平の甍」の時代です。
遣唐使が活躍していた時代に建てられて、それが現存していると考えると感慨深いものがあります。
五重塔は、火災や戦乱で失われた記録は各地で残っていますが、地震で倒壊したという記録は残っていません。
その最大の要因が「心柱」の存在であることは疑う余地はありません。
最近の話題で言えば、東京スカイツリーの心柱でしょうか。
これも日建設計さんが耐震を考えた場合の得策として採用しました。
もちろん、心柱を取り巻く木造構造との相乗効果がさらなる耐震性をもたらしています。
和ホームでも、木造住宅の耐震性を自信をもってお薦めいたします。
このブログでも何度もご紹介していますが、木造建築は、耐震性の他にも、優れた吸湿性や視覚的、嗅覚的にも素晴らしいポイントが満載です。
ただし、無垢の木、天然木ということが条件です。
いつかは、故郷の椎葉村で心柱を見つけて、五重塔を建てたいものですね~