2015年08月11日
新国立競技場と寺社仏閣
新国立競技場は「建物」自体を“見直し”の方向で舵がとられたことでホッと一安心です。
確かに日本の技術力を世界に示す絶好のタイミングですし、五輪誘致のためのセールス材料でしたが、2500億というのはあまりに途方もない数字で浮世離れしていると思うのは私だけでしょうか？？
東京スカイツリーが４つ以上も建つ予算なんてホント想像が付かなかったです。
一方、先日「建物」に関する気になる記事がありました。
法隆寺の入場料の値上げのニュースです。
これは大切な文化財＝日本人の大切な資産を守るための苦渋の決断とありました。
法隆寺に関わらず、出雲や伊勢の遷宮の費用、日光や薬師寺の平成の大修理などなど・・・
日本の素晴らしくて、かつ荘厳な文化財を守っていくためにはどうしても維持費がかかります。
でも、それらにかかるコストは何れも多くとも数十億という単位です。
新しく世界に誇れる建物は大切ですが、それよりも私たちは日本の伝統や文化をしっかりと守っていかなくてはなりません。
新国立競技場はいくら素晴らしいとはいえ、外国からの観光客はおそらく行かないでしょう。
でも、日本の歴史的建造物には、今後益々、海外のお客様が訪れると思います。
当然、拝観料や記念品の売り上げもあるでしょう。
こういった文化、芸術保全の循環を作ることが私たちには大切な責務であり、これからの日本のあり方ではないでしょうか？
フランスは文化財を守るために年間4000億の費用をかけるとありました。
日本は1000億です。これが、パリが観光ビジネス世界１位を維持している証かもしれませんね。
日本はもっと日本らしさで世界にアピールしてほしいと私は思います。
＜法隆寺＞
＜東照宮＞
