重要無形文化財「椎葉村の神楽」
神楽とは、神様に奉納する舞のことです。
皆様も「かぐら」という言葉は聞かれたことはあると思います。
大阪では、えべっさんでの掛け声が有名ですよね。
「家内安全、おかぐら～～」・・と、巫女さんにお祓いを受けるときの掛け声ですよ。
これは「神様への奉納をいたします・・」という意味なんです。
全国各地にも、戦前までは数えきれない数の「お神楽」がありましたが、戦争の混乱期が過ぎ、高度経済成長とともに、地方から都会に一気に人が流れこんだことで、徐々に地方における神楽の継承者が減っていきました。
今でも、全国に細々と神楽が伝承されていますが、九州地方には、その流れがあまり途切れることなく、多くの神楽が今でも盛大に執り行われています。
中でも、私の出身地・椎葉村の神楽は、国からの重要無形文化財の指定も受け、数百年の歴史をしっかりと継承しています。
以前ご紹介しました、私の２番目の兄貴の家は、その神楽のひとつ「追手納（おてのう）神楽」を代々奉納しております。
椎葉村の神楽はどれも見事で、兄貴たちの、夜通し繰り広げる勇壮な踊りが、今ではとても懐かしい思い出です。
和ホームで、是非、この神楽を皆様にご覧いただける機会を作りたいと思っています。
最後になりましたが、こんなポスターが、椎葉村のホームページに掲載されていました。
随分、カッコいいポスターで、椎葉村出身の私としては、とても誇らしいです(^^)
岸和田では、まもなく「だんじり」です。
形は違いますが、だんじりも神様への奉納行事です。
そう考えるとだんじりや神楽は、私たちの心に訴えかける素晴らしい日本の伝統であり、文化なんだと感慨深くなります。
和ホームの「和」は、まさにそれに通じるところがあり、その社名を踏襲できる、皆様と私たちの関係を切に願っております。
